保育園業務を委託するなら?主要業者の特徴と選定ポイント
2024/12/13 #備品準備や業者の選定、契約

保育園業務を委託するなら?主要業者の特徴と選定ポイント

保育園は、お子さまの命を守るとても重要な場所です。
そんな保育園の運営を任せる委託業者をどのように選べばよいのか、委託業者の特徴や選定ポイントを紹介します。

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1. 保育園業務の委託が求められる理由            

病院や企業内保育園の運営は、設置者が通常行っている業務とは全く異なります。
保育園は従業員のお子さま(地域のお子さまも)の大切な命を預かる非常に責任のあるものです。
通常の業務とは違う仕事内容でお子さまの大切な命を預かることは、担当者や担当部署にかなりの負担が強いられます。
保育園運営は、保育士の採用や研修、保護者様からのご要望の吸い上げ、行政手続き、監査対応など専門知識が求められます。
誤った運営により、保護者様の離職や行政指導、最悪の場合、お子さまの死亡事故につながる可能性もあります。
自院・自社で運営することも可能ですが、通常業務に加え、負担の大きい保育園運営業務をこなさなければならないため、専門の保育園運営委託業者に任せたいという設置者が増えています。   

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保育業務の専門性向上と負担軽減            

保育士採用は、近年非常に難しくなっています。
令和6年1月の保育士の有効求人倍率は3.54倍(対前年同月比で0.42ポイント上昇)となっており、全職種平均の1.35倍と比べると、高い水準で推移を続けています。
ただ求人を出すだけでは、なかなか保育士を採用できません。
委託業者の場合は、ノウハウがあるため、エリアや園ごとに求人内容を変えたり、採用フェアに参加したりすることで、保育士採用を行うことができます。
また、全国で保育園を運営している業者の場合には、近隣園でヘルプや異動を募ることで、保育士を補完することも可能です。
監査やヒヤリハットなども、ほか運営園での様子を全園に共有することができるため、事故や指摘を未然に防げる可能性が高くなります。
保育士採用や研修、監査などの通常想定されるルーティン業務だけではなく、突発的に発生するようなトラブルも未然に防ぐことで安定運営ができ、委託者が本業に集中できるようになります。

出典:子ども家庭庁 "保育士の有効求人倍率の推移(全国)"
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/e4b817c9-5282-4ccc-b0d5-ce15d7b5018c/0c26b1be/20240424_policies_hoiku_109.pdf
          

業務委託によるコスト管理と効率化            

直営の場合、保育士の採用方法によって採用費が大きく変わります。
無料の媒体で採用ができればいいのですが、人材紹介を利用する場合には数十万円かかるケースもあります。
また、最近では保育でもICT化が求められています。システムを一から改修した場合、数百万円がかかります。
委託運営の場合には月額や年額料金の中に採用費やシステム利用費などが含まれていることが多いため、長い目で見ると費用が抑えられる場合もあります。年額での契約ができる業者もあるため、予算も立てやすいです。
コストを考える際には、設置者の人件費という見えない経費も考慮しましょう。
直営の場合には、園児が少なくなると保育士が余ってしまうことがあります。
お子さまの利用数は、4月が一番少なく、3月に向けて増えていく傾向があります。
4月のお子さまが少ない時期に保育士が必要ないとしても、3月に増えることを想定して、勤務をしてもらわなければなりません。
委託業者の場合には、近隣園にヘルプに言ってもらう等で、無駄な支出を抑えることも可能です。        

2. 保育園業務を委託できる業者の種類と特徴            

保育園の運営方針や保育内容、フォロー体制は、業者によってさまざまです。
先生が指導してみんなで歌や制作をする一斉保育なのか、子どもたちの自主性を重んじた子ども主体の保育なのか。
緊急時にも必ずお子さまを預かれる仕組みが整っているのか。
自院、自社の保育園が何のために誰のために設置したものなのかを振り返り、最適な業者を選びましょう。          

地元が得意な委託業者            

全国的に展開している業者と地元に強い業者とがあります。
全国展開をしている場合には、それだけ保育ノウハウが十分にあるという信頼感や、緊急時には近隣だけではなく遠方からもフォローが得られるという安心感があります。
一方で、全国での運営数は少ないとしても特定の都道府県で運営を多く行っている業者もあります。
近隣からのフォロー体制が目に見えていたり、しっている近隣園を運営しているという安心感があります。
特に、離島や人口の少ないエリアの場合には、地元業者の方がなんとなく安心という設置者もいます。
全国展開をしていたとしても、本社や都市部以外ではフォローが手薄という業者もあるため、フォロー体制はしっかり確認しましょう。         

一斉保育 or 子ども主体の保育が得意な委託業者            

一斉保育とは、保育士が作った指導計画に沿って、子ども達が一斉に同じ遊びをする保育法のことです。
運動遊びやリズム遊び、お絵描きなどを行います。
協調性・忍耐力など、集団行動に必要な社会性が身に付いたり、平等に同じ経験をしたりすることができます。
一方で、自由保育や子ども主体の保育とは、子ども達がそれぞれ興味や関心のある遊びをする保育法です。
同じ保育室の中で、お絵描きや積み木など自分で好きな遊びを選びます。
自主性や自由な発想が生まれやすくなったり、子どもが自分で遊びを考え、それを展開していくため、子ども同士の関わりが増えたりします。
委託業者のホームページで、運営方針や一日の流れなどをチェックし、自院・自社の保育園に取り入れたい業者を選びましょう。            

認可園が得意な委託業者            

認可保育園をメインで運営しながら、委託業務も事業の一環として受うという業者もいます。
認可外保育園に比べて認可保育園の方が、配置基準などの運営面や建物などの設備面で基準がきびしいです。
そのような認可保育園を複数運営している業者は、信頼できると感じるかもしれません。
病院や企業の保育園は、認可外で運営していることがほとんどです。
認可園の運営ノウハウと事業所内保育園のノウハウは異なる部分も大きいため、自園では何を重視するのか、見極めましょう。            

3. 委託業者選びの際に押さえておくべきポイント          

保育園の運営を請け負う委託業者は複数あります。
いったい、どこを見て比べたらいいのか悩んでしまう設置者も多くいます。
抑えるべきポイントを紹介します。            

業者の過去実績と評判の確認方法            

全国で何園運営しているのか、自院、自社に近い形態でのノウハウがあるのかを確認しましょう。
同グループの病院や企業で、すでに委託運営中の園があれば、法人内の担当者に評判を聞いてみるのもおすすめです。
エリアが近い場合には、同じ営業担当や責任者が統括している可能性が高いため、よりリアルな情報が手に入ります。
ほかにも、公募をしてプレゼンテーションをもとに評価するのもいいでしょう。
それぞれの企業のおすすめポイントが直接聞けたり、質問ができるため、複数社を比べやすいです。            

価格とサービス内容のバランスを見極める            

ICTやアクティビティなど、業者によってさまざまな保育サービスがあるため、本当に必要なサービスは何なのか見極めましょう。
また、金額の算出方法は業者によってさまざまです。
安かろう悪かろうという業者も実際に存在します。目新しいサービスを優先するのではなく、質をしっかりと考慮して、金額だけではない選択をしましょう。
月や年単位で固定の委託費や、お子さまのお預かり人数に応じて委託費が変動する変動型の委託費もあります。
どのような契約が可能なのか、自院、自社にメリットがあるのか、見積もりをもとに比べましょう。          

コミュニケーションとサポート体制の重要性            

保育園だけで運営が成立するわけではありません。
本部からのサポート体制も非常に重要な要素です。
運営に必要なことを設置者・業者間で協議する定例会の実施、サポート役による運営のフォロー、園長先生をはじめとする保育職員全員の精神面でのフォローなど、本部からのサポートがあるのとないのとでは運営の安定感、安心感が違います。
手厚いサポート体制が構築されている業者を選択することをお勧めします。
また、定例会を実施しているか、緊急時にすぐに連絡が取れるかは非常に重要なポイントです。
天災や事故などで大至急連絡を取りたいのに、留守番電話にしかつながらない。窓口にしかつながらず、担当者が出てこない。といったことをよく耳にします。
契約前の段階からレスポンスが早いか、質問にすぐ回答してくれるのか、といったところを一つの指標としてみるのはいかがでしょうか。            

4. 委託業者との成功事例            

直営から委託へ切り替えて、運営が改善した例をご紹介します。            

委託によって保育園運営が改善された事例            

長く直営をしていたため、運営を保育園にすべて任せていた病院がありました。
お子さまへのおやつはチョコやポテトチップスなどのスナック菓子だったり、夕方はずっとテレビを流しているような保育でした。
当社の運営に変更後は、おやつに野菜クッキーなど揚げ物や化学調味料の少ない食材に変更したり、テレビの使用は禁止し、保育職員やお子さま同士での関係性が作れるような時間を過ごすようにしました。結果、保護者様の満足度向上へつながりました。           

委託の成果を最大化するためのコツ            

どこからどこまでを委託業者にお願いするのか、しっかりと区分を設けましょう。
委託運営開始後に、「○○は設置者でお願いします」と言われてしまい、結局設置者の業務負担が軽減されなかったというケースがあります。
また、「採用ができないので預かりを減らしてください」と言われてしまうケースもあります。
何のための保育園なのかを考え、イレギュラー時の対応はどのようになっているのか、契約前に確認をしておきましょう。           

保育園運営の専門家に無料で相談            

保育園運営に関わる会社・サービスは多く存在しますが、これから保育園の新設、委託切り替えを検討されている方はぜひキッズコーポレーションへご相談ください!

当社は全国283園(2024年4月1日時点)の保育園を運営しており、病院様や企業様の保育園開設・運営を多数お手伝いさせていただいております。

そのノウハウを活かして「どの制度で開設すべきなのか」「失敗しない保育園開設の流れ」等、開設にあたってのアドバイスを無料で行なっております。
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