保育園における楽しい食事体験〜心身の発達と五感を育む献立〜
2024/04/10 #保護者に選ばれる運営のポイント

保育園における楽しい食事体験〜心身の発達と五感を育む献立〜

保育園で食べる給食やおやつは子どもたちの心身の成長に大きく影響します。どのように影響するのか、子どもたちが楽しく食事ができる献立の工夫を紹介します。

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食事の心身の発達への影響

生涯で最も成長する乳幼児期に保育園で1日の大半を過ごす子どもは多く、その中で食べる給食やおやつは子どもたちの心身の成長に大きく影響します。

  • 保育園の生活の中で決まった時間に食事をすることで生活リズムの基盤が形成される
  • 一緒に食事をしたり、食についての会話をしたりすることで保育士や調理員、ほかの園児との信頼関係が構築される
  • 動物や植物のいのちや、食事ができるまで関わっている人たちの存在に感謝する気持ちが芽生える
  • 食事のマナーや食文化を知る
  • 身体にいい食事、栄養バランスのよい食事とは何かを知る


このように乳幼児期の食事が、心身の発育・発達や豊かな人間性の形成に不可欠なだけでなく、健康な生活の基礎となる「食を営む力」を培っていきます。

この「食を営む力」は乳幼児期のみならず、成人になってからの食生活にも大きな影響をもたらし、心身ともに健康で質の高い生活を生涯送ることができるかにつながります。

栄養価計算による栄養バランスの取れた献立

献立を作成する際には「日本人の食事摂取基準」(厚生労働省)を活用し、子どもの発育・発達状況、栄養状態等の状況を踏まえ、成長に必要な栄養を補えるよう栄養素の量の目標(以下、給与栄養目標量)を決めます。

保育園では主に0歳児~5歳児までの子どもをお預かりしますが、0歳児は成長・発達の個人差が大きいので個別対応が基本です。そのため、給与栄養目標量は1~2歳児、3~5歳児の区分で設定されることが多いです。
給与栄養目標量を決めたらそれを満たすように1か月の献立を作成し、実際に調理、提供をします。

給食は提供したらおしまいではありません。
提供後は、設定した給与栄養目標量や献立が適切であったか確認・見直しが必要です。
給与栄養目標量を満たすように献立を作成し提供しても、残食が多ければ子どもたちが十分な栄養を摂取したとは言えません。この場合には、食材の調理法や組み合わせを変えるなど工夫、改善が必要になるでしょう。  

子どもたちが楽しむ給食のアイデア

子どもたちに給食やおやつを食べてもらうには「食べることは楽しいこと」と感じてもらえるよう保育士や調理員から働きかけをすることが大切です。今回は調理員が実践できるアイデアをご紹介します。

1.旬の食材を使用した献立
旬の食材を給食に使用することで、子どもたちは食事から四季の変化を感じることができ、自然と旬の食材を体で覚えていきます。
また旬の食材は食材そのものの味が濃く、栄養素が多くなるため、給食の美味しさをアップさせることもできます。

2.行事食、郷土料理
行事食や郷土料理を給食で提供することで、日本や各地域の伝統的な食文化を子どもたちが受け継ぎ、身につけていくことができます。

3.五感を刺激する給食
五感である視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚を刺激するような給食を提供することで、食事の内容に変化が生まれます。

・視覚…見た目の変化を大事にしましょう。
 例:子どもが食材に興味を持つように野菜を型抜きする。彩りを意識した盛り付けをする。
・聴覚…噛むときに聞こえる咀嚼音を意識しましょう。
 例:大きさに注意しながらキュウリやレンコンなど楽しめる食材を使う。
   食感が生まれるように野菜の繊維に沿って切る。
   すべて柔らかく調理せず、一部の食材は食感が残るように調理方法を工夫する。
・嗅覚…においで食欲が湧いたり、増したりします。
 例:野菜や果物、だしの香りなど、食材そのものの香りを活かして調理する。
・触覚…手や口で、温度や硬さを感じ、ザラザラしているなどの感触を得ることができます。
 例:野菜スティックなど手づかみで食べる料理を取り入れる。
   暖かい料理と冷たい料理を組み合わせる。
・味覚…食べ物を噛みながら、甘味・塩味・旨味・酸味・苦味などの味を感じとります。
 例:さまざまな味付けの料理を組み合わせる。


4.保育園で栽培した野菜等を使用した給食・おやつ
もし保育園で栽培活動をしている場合は、ぜひ収穫した野菜や果物を給食やおやつに使ってみましょう。
子どもたちが愛情をこめて育てた野菜や果物を使った給食は格別です。
普段は苦手な食材でも自分たちで育てた野菜や果物ならきっと子どもたちも完食するでしょう。

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