保育の質を向上させるための具体的な方法と成功事例
保育の質向上は、保護者に選ばれる保育園になるために重要です。
質の高い保育は、お子さまの感情や対人関係能力を育み、心身の健全な発達に寄与します。
目 次


保育の質向上の重要性
選ばれる保育園になる為には「通わせたい」「あの環境で過ごさせてあげたい」と保護者様に感じてもらうことが重要です。
保育園選びの際に、多くの保護者様は通いやすさ、利用可能日時、園や保育職員の雰囲気、保育方針や内容などを参考にして判断しています。
保育の質は、園や保育職員の雰囲気、保育方針や内容など、保育園選びの多くの要素に関わっているため、保育園運営において質の向上は重要性が高いと言えるでしょう。
保育の質とは?
大きく分けて2つの要素があると考えられます。
1つめは、子ども達が過ごす保育活動・環境整備
2つめは、子ども達を保育する保育職員を取り巻く環境
上記に加え、社会・文化における保育の機能や方向性の捉え方、自治体、国の仕組みや取組なども相互に連動して上記2つの要素に関わってきます。
高品質な保育が子どもに与える影響
保育園に通うことで、子どもたちは自分の感情を他者と共有し、他者の感情を理解する力を養います。
これは感情的な知能(EQ)を高めることになり、対人関係におけるストレスの軽減や、適応力の向上につながります。
ある研究では、幼少期の適切な社会的経験が、後の精神的健康に良い影響を与えることが証明されています。
子ども達にとって、保育園が安心できる場所であること、適切で必要な活動を行えること、は心身の健全な発達に良い影響を与えます。
保育の質を向上させるための具体的な方法
保育の質でふれた2つの要素に分けて例を挙げます。
■子ども達が過ごす保育活動・環境整備
・特徴のあるカリキュラムを取り入れている
・木製玩具等を多く揃え素材から工夫して過ごせる環境を整えている
・広い園庭や自然豊かな公園が近隣にある
・子ども達が主体となってのびのびと活動できる環境が施されている
・手作り玩具が用意されている
などが挙げられます。
■保育職員を取り巻く環境
・待遇向上
・健全な人間関係
・保育職員自身のQOLが考慮された業務量
・ICT導入による業務効率向上
などが挙げられます。
これらが整う事により、保育に専念できるようになります。
職員の離職を防ぎ、同じメンバーによる保育が継続されることで、お子さま一人ひとりの状況把握が濃密になり、チームワークや行事含めた保育内容のPDCAサイクルが回されるよになります。
結果として、保育の質向上効果が期待できます。
保育職員のスキルアップと研修
保育職員のキャリアパスは所属園の規模にもよりますが、副主任→主任→園長の流れが一般的です。
外部で行われているリーダーシップ研修などをはじめ、設置者や運営受託業者がどこまで費用負担するかもポイントになります。
ジェネラリスト以外のキャリアパスとしては、幼児英語教育の資格や心理カウンセラーの資格等も注目されています。
この様な資格取得支援を行うことで、求めるスキルを持った保育職員の応募やスペシャリスト志望の方からの応募に繋がるかもしれません。
保育職員の就業環境にも関係しているストレス管理や従業員エンゲージメントの支援は、未整備で行き届いていない保育園が多いと言われています。
保護者とのコミュニケーション強化
昨今、ICTの活用を導入する園が増えてきています。
連絡帳アプリで登降園記録や健康管理を共有するなど、共働きで忙しい保護者様からも管理がしやすいと喜ばれる声が多いです。
そのほか、保護者参加型イベントを通じて、園職員とお子さま達のやり取りや雰囲気を感じてもらったり、保護者様とのコミュニケーション時間を取ったりすることで、保育園園と職員への理解を深めてもらいます。
保護者アンケートの実施もおすすめです。
単なる満足度調査だけではなく、テキスト回答できるようにもしておくことで、要望を拾い上げ、翌年以降の改善計画に反映(予算的に許す範囲で)しましょう。
園の事例紹介
■環境整備:園敷地内の一部エリアを拡充し、体験型や課外学習等のプログラムを導入。子どもの好奇心と体力向上を実現。
■保育職員支援:ICTの導入で事務作業を50%削減。削減できた時間がそのままお子さま達と向き合う時間へ。
保育職員、お子さま、保護者様の全員にとってプラスとなる事例です。
■児童募集:Zoom説明会とVR見学を導入し、多忙な保護者様に合わせた情報提供方法を提示。入園希望者数を30%増加。
保育の質向上のために今すぐできること
今一度現在の業務の見直しを行い、
どこにどれだけ時間を割いていて、どれくらい効果があるのか。
デジタル化やクラウド共有をすることで、職員同士の情報共有時間を削減できないか。
やっていることを無くすことで効率化できないか。
すべての業務が必要不可欠だとしても、その対応時間を短縮する方向で効率化を図ることができないか。
など、工夫をして、まずは時間を作っていきましょう。
それにより、お子さま一人ひとりと向き合う余裕や、保育を見直す時間が取れるようになります。
長期的な目標設定と計画
保護者アンケートから出てくる要望や職員のアイデアをベースに、中長期で改善していくべきことの整理と計画を立てましょう。
共同して意見を出し合ったり、計画を練ることで、職員同士の統一意識が生まれます。
職員間の信頼関係の構築により、保育の質改善の基盤ができていきます。
日々目の前の保育だけに捉われないようにするための業務効率化、生まれた時間を改善に使う。どう改善していくかの計画を立てる。この様なプロセスで中長期での保育の質向上に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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