私たちの考え方
CHILDCARE当社は数あるチャイルドケア・サービス企業の中でも、類稀な、幼児教育の専門家が集まって創った企業です。 数々の保育・幼児教育経験から独自の保育理念を作り上げ、常に「子どもにとって真に必要な教育とは何か?」を 中心に考えて日々保育をしております。私たちの保育の考え方をご紹介します。
その1ダメと言わない
否定的な言葉は使わずにいつも肯定的な言葉かけをすることが大切。
保護者から「保育園では、先生たちが子どもたちにダメと言わないと聞いたのですが、何故ですか?」という質問をいただきました。
私たちは普段「ダメ」「やめて」「NO」という「否定的な言葉は使わない」、基本的に肯定する言葉をかけるようにしています。それは「子どもの存在を認めてあげる」ということに繋がります。
「肯定される言葉を受けている子ども」は「存在を認めてもらっている子ども」となり「愛情をいっぱい受けている」と子どもは感じることができ、自らが「愛されるべき存在」であるということを実感できます。すなわち「自己肯定感」が育つということですね。
そのように育てられた子どもは、壁にぶつかっても乗り越えて行ける生きる力が身に付きます。基本は「愛情」です。
もちろん、問題ある行動を注意しないということではありません。子どもの年齢に応じて、子どもたちが自ら気が付くように、自らを省みるように、注意などの言葉かけはします。根本は「人」としてのベースを、きちんと育てるように配慮するということです。
その2文字の習得
教え込むことはしない。興味関心を持った時に教える
保護者から「ひらがなを覚えさせたいのですが、どうすればいいですか?」「ワークブックはしないのですか?」という質問を頂きました。
良くやってしまうのが文字を習得するためにワークブックを購入して子どもが興味や関心を示さないのに教え込んでしまうこと。しかしこれは逆効果だと考えています。 わたしたちは文字を教え込ませることはしません。その前にまずは子どもが文字に興味や関心を持つようにすることが大切です。
その為には絵本を数多く読んであげることです。乳児期から絵本を読んであげるといいです。「今からでは遅い?」と思われる保護者もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。すぐにはじめてください。
テレビではなく、親の生の声の読み聞かせです。子どもが「読んで!」と持ってきたら必ず読んであげる。同じ絵本を何度も読まされ「ほかの絵本持ってきてよ~」と思うこともありますが、繰り返し読むことがいいのです。(新しい問題を多く解くよりも、同じ問題を繰り返しやるほうが子どもの成績は上がります)
睡眠の前などは特にいいですね。眠る、眠らない、夢うつつの時に聞く親の愛情あふれる声は何物にも代えがたい音楽でもあります。
はじめは絵を見て絵本の世界に入り込みます(創造力・想像力を大きく育てます)が、次第に文字に興味を持つようになります。大人が教えようとしなくても必ず、興味を持つようになります。興味関心を持って「ママ、これ何という字?」と聞いてきた時に教えてあげればいいのです。決して焦ってはいけません。子どもの発達はバラバラです。 4歳になったから読める、5歳になったから読めるという公式はありません。同じクラスの子が読めるようになったから…と焦ることが最も禁物です。兄弟姉妹でもそうです。その子に合わせてあげることが重要です。逆に年長になってから興味を持った子どものほうが短期間で覚える傾向も見られます。
興味を持ってきたなと思ったら、子どもの部屋や自宅のトイレに「あいうえお表」を貼るのもいいです。あとは大人が本を読む姿を見せることも重要です。「親の言うことはしないが、親のすることは真似をする」と実感している保護者も多いのではないでしょうか。何度も言いますが一番してはいけないことは教え込むことです。
「文字嫌い」の子どもを育ててしまい、小学生、中学生になって勉強をしない子どもになってしまいます。教科書・参考書は文字でできています。その文字の習得でつまずいてしまうと、後々まで影響してしまいます。幼児教育は今すぐに花を咲かせるのではなく10年後、20年後、30年後に大きな花を咲かせる土壌をつくる時期です。焦らずゆっくりと育んでいきたいものです。
その3子どもの心を受け入れる(自己肯定感を育む)
手をかけてあげることにより「私は愛される存在」なんだと実感でき、自分に自信が持てるようになります。
子どもの心を受け入れるということはどのようなことだと思いますか?
それは、子どもが何かを要求した時に応えてあげることです。例えば、「抱っこして…」「着替えさせて…」「絵本読んで…」と子どもにお願いされた時にしてあげることです。
「自分でやろうね」ではなく、してあげること。時には、自分でお着替えができるお子さんなのに「できない。やって…」と来ることもありますよね。「もう、甘えて…」「自分でできるでしょう」と突き放すのではなく、やってあげてください。それが子どもの心を受け入れることです。
「甘やかし」ととられるかもしれませんが、乳幼児期には、その「甘やかしてあげる」ことが重要なのです。手をかけてあげることにより「私は愛される存在」なんだということが実感でき、自分に自信を持てるようになります。そして「自分を愛すること」を知ります。
逆に突き放されて育った子どもは、心が不安定になります。『困っても誰も助けてくれない』 →『 私は愛されていない』→『自分でなんとかしなきゃいけない』→『でもできない』→『ダメな子』というように自ら(の存在)を否定するようになります。
よく「甘やかし=過保護にしたら、子どもが自立できなくなるのでは?」という声を耳にしますが、逆です。
早く自立をさせようと考えるなら、乳幼児期には手をかけるべきです。何でもそうですが、土台が不安定なところに、立派なものは育たない(立たない)。『してあげる(甘やかし)』→『私は愛されるべき存在』→『自尊心の芽生え』→『チャレンジしてみよう』→『自立』というように、自ら(の存在)に自信を持ち、自立した子どもになります。
その4過保護と過干渉のちがい
主体が子ども、大人、どちらにあるかがとても重要なことです。
「過保護」と似た言葉に「過干渉」があります。これは似て非なるものですね。干渉はしてはいけない。子どもが自らしようとしているのに、いちいち口をはさむということはしてはいけません。「過保護」と「過干渉」の違いは何か?それは「主体がどちらにあるか?」ということです。
子ども主体なのが「過保護」、大人主体なのが「過干渉」。過干渉は大人の都合の良いように子どもを操ることであり、子どもの主体性を踏みにじってしまいます。それは言わば、自主性の芽を摘んでいることになります。私たちは「過保護OK、過干渉NO」としています。
その5言葉かけ
子どもたちを認める(ほめる・プラスになるような)言葉を使って言葉かけしています。
子どもを「ひとりの人格ある存在」としてみるということは、私たちの基本の考え方です。そのため、行動はもちろん言葉かけひとつにも配慮をもって行っています。子ども達を認める言葉・ほめる言葉・プラスになる言葉かけをするようにしています。
どうしても注意をしなければならない困った行動をした場合は、それを別の行動に変える様な提案を言葉にし、行動すべてや人格を否定するような言葉は使わない。「すてきね」「素晴らしいわ」「良かったね」「困ったね」「先生悲しいな」「間違っちゃったね」等。
子どもの心はデリケートです。大人の不用意な発言により傷つくことがあります。十分に配慮をした言葉かけをするようにしています。
『子ども主体の保育』を取り入れた保育
子ども一人ひとりの「無限の可能性」を信じることから教育は始まります。 その可能性を伸長させるために私たちは「子ども主体の保育」を取り入れています。
教育=Education の語源は「引き出す」こと。先生が主体となり子どもに「させる」保育ではなく、子どもの「したい」を大切にする保育を行っています。
子ども一人ひとりの個性と発達を重視し、保育をすることにより「主体性」「自立性」「自律性」「想像力」「社会性」「好奇心」「自己肯定感」など内面が豊かに育ちます。
子どもが成長した時に、自らの人生を切り拓くための「生きる力」「人間力」を育てるために必要な教育、理想の保育。それが『子ども主体の保育』です。
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