保育園におけるアレルギー対応の最前線:安全で安心な環境づくりのために
2024/11/18 #保育園の運営方法
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保育園におけるアレルギー対応の最前線:安全で安心な環境づくりのために

近年食物アレルギー対応等の特別な配慮が必要な園児が増加傾向にあり、保育園での食事の提供に際しても栄養等に関するより高い専門性が求められるようになってきています。

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アレルギー対応の重要性            

アレルギー対応は子どもたちの健康と安全を守るためにとても重要なものとなります。
保育園では、アレルギーを持つ子どもが安全に過ごせる環境を整えることが求められ、また保育士やスタッフ全員がアレルギーについての知識を持ち、緊急時の対応方法を理解していることが重要です。
保護者との連携も不可欠です。保護者から提供される「生活管理指導表」を基に、子ども一人ひとりのアレルギー状況を把握し、それに応じた配慮を行う必要があります。         

保育園でのアレルギー問題とは?            

子どもの多くは何かしらのアレルギーを持っていると言われており、近年増加傾向にあります。2023年の調査によると、食物アレルギーを持つ児童生徒は約52万7千人に達しており、前回の2013年の調査から約12万人の増加となっております。卵、牛乳、小麦などをはじめさまざまな食材がアレルギー物質となります。また子どもによって表れる症状もさまざまで、痒みや赤く腫れる症状もあれば、アナフィラキシーショックを引き起こし命を落としてしまうくらい重篤な症状となるケースも少なくありません。            

アレルギー対応の必要性           

アレルギーを持つ子どもが安全に食事を摂れる環境を整えることは、栄養管理や食育の観点からも重要となります。特に、乳幼児期は成長が著しいため、必要な栄養素を確保しつつ、安全な食事提供を行うことが求められます。
生活管理指導表などを用いて、医師⇔保護者⇔保育職員と子どものアレルギーについての情報を共有することで、より安全な環境を作り出すことでができ、保護者との信頼関係の構築が可能となります。        

アレルギー対応の基本方針            

国が定めた「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」に基づいて以下のような要素を含むことが重要です。
(1)アレルギーの把握と管理
(2)食事の安全管理
(3)緊急時の対応策の整備
(4)保護者との連携
(5)教育           

アレルギー対応ガイドラインの策定         

保育所でのアレルギー対応を組織的に行うための基本原則や具体的な対応について施設の実情に合わせて策定しましょう。
(1)アレルギーの把握と管理
→入園時に保護者からアレルギーの有無を確認、必要な情報を収集し、 アレルギーの種類や症状、緊急時の対応方法を記載した個別のアレルギー管理表を作成します。
(2)食事の安全管理
→アレルギーを持つ子どもへの食事の提供は食材の確認や調理器具の分別を徹底し、交差汚染を防ぐための対策を講じます。
(3)緊急時の対応策の整備
→アレルギー反応が発生した場合の緊急対応マニュアルを作成し、全職員に周知徹底します。
(4)保護者との連携
→保護者とコミュニケーションを取り、アレルギーに関する情報を共有します。
(5)教育
→保育士に対して、アレルギーに関する研修を定期的に実施し、知識を深めます。     

職員への研修            

組織的にアレルギーへの対応を行うためアレルギー対応マニュアルを作成し、職員間で情報共有を行いましょう。
また定期的に研修を実施し、アレルギーへの理解、食育との関連、緊急時の対応等実践的なスキルの習得を目指していきましょう。          

食事管理と衛生対策            

アレルギーの原因となる食品について「完全除去」を基本とし、新たに食べる食品は家庭で安全性が確認された後に提供するようにしましょう。調理室では混入を防ぐための対策が必要であり、調理手順や配膳方法についてもルールを策定し細心の注意を払う等安全な食事環境を整えることが求められます。            

食事提供時の注意点

調理や配膳などの手順・管理が非常に複雑になり、誤食につながることを避ける為「完全除去」を原則とし、過度に複雑な対応は行わないようにしましょう。
また調理時のアレルギー食材の混入を防ぐ為の調理工程の工夫と二重チェック、誤配膳や誤食が起こらないよう食器の色を変える、テーブルを分ける、食事介助をする担当者を分けるなどし十分な注意が必要となります。            

食材の管理と調理環境            

献立作成時にはアレルゲンを含まない食材を選ぶ必要があります。また、調理前にはどの食材が除去されるべきかを必ず確認し合いましょう。アレルギー対応食は通常の食事とは異なる場所で調理し、交差汚染を防ぐために清掃や器具の管理を徹底する必要があります。特に、アレルゲンとなる食品を扱った後は手洗いや器具の洗浄を徹底しなければなりません。            

子どものアレルギー情報の共有        

生活管理指導表を活用して、保護者や医師との情報共有を行うことも重要です。この表には子どものアレルギー情報や緊急時の対応方法が記載されており、保育士全員がこれを理解し共有することで、安全な給食提供が可能になります。当社では電子連絡帳(保護者との情報共有ツール)の「かけはしポータル」にて摂取できている食材、アレルギー症状を発症した食材の情報を保護者と園で共有、管理しております。

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