保育園の運営方法は直営?委託?それぞれのメリット・デメリットを解説します
2022/11/29 #保育園の運営方法

保育園の運営方法は直営?委託?それぞれのメリット・デメリットを解説します

保育園の運営方法には、自院・自社で直営をする方法と、保育園運営会社へ委託をする方法とがあります。今回はそれぞれのメリット、デメリットについて解説します。

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はじめに

自院・自社内に保育園を設置する目的が明確になり、潜在ニーズ調査も実施したら、次は直営と委託のどちらにするか、運営方法を検討しましょう。

直営と委託のどちらもメリットとデメリットがあります。
準備、ノウハウ、費用、手間、効率などなど……

自院・自社にはどちらが適しているのか、どちらが目的やニーズを満たすことができるのか、さまざま な視点でしっかりと見極めながら計画していきましょう。

保育園の運営方法

直営

直営とはその名のとおり 、自院・自社で直接、保育園の運営を行うことです。

保育園を運営するための場所の確保はもちろんのこと、遊具や備品等の準備、勤務する保育士や看護師、事務員などの職員も自前で雇用します。
さらに、相応の研修などを行いながら、安心安全な保育環境の構築と継続に向け、日々のマネジメントや管理等も必要になります。

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直営から委託への切り替えをお考えの方

●余分にかかっているかもしれない人件費削減効果 ●保育園関連の業務に対する従業員の稼働工数削減効果  など詳しく解説しております。ぜひ併せてお読みください。

運営委託

運営委託とは、箱(園舎や会議室など、保育を行うことのできる場所)のみ自院・自社で用意をし、それ以外の運営業務全般は、保育園運営会社が一括して行うことです。

保育園運営会社は専門的な知識やノウハウを持っているので、職員の雇用や研修、また保護者からの相談対応など、多岐にわたる煩雑な業務を任せることができます。

運営会社によっては、各自治体や行政、さまざまな専門機関とのやり取りに関するアドバイス、保護者の満足度向上に繋がる提案などを受けることも可能です。

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それぞれの運営方法のメリット・デメリットまとめ

直営のメリット・デメリット

メリット

(1) 人件費を抑えられる(ことが多い)
【理由・解説】
直営の場合は保育職員も自院・自社で雇用するため、委託の際にかかる人件費よりも安く抑えられます。

ただし、直営でも過剰配置(規定の配置基準よりも多く配置しているケース)によって人件費が本来よりも多くかかってしまっていて、委託と比べてもそこまで大差がない、もしくは逆に委託よりも高くなってしまうこともあるので、しっかりと試算が必要です。

(2)知識やノウハウを自院・自社に蓄積させることができる
【理由・解説】
直営だと最初は苦労するものの、その経験をノウハウとして後世に残すことができるというのは大きなメリットと言えるでしょう。

(3)保育士などの職員に対して直接指示ができる
【理由・解説】
業務上の指示や命令など、現場の職員と直接コミュニケーションを取ることができるため、迅速な判断や対応を行うことが可能です。

デメリット

(1)専門的な知識やノウハウが必要、手間がかかる
【理由・解説】
保育園を運営するためには、開園前も開園後も、決めなければならないこと、やらなければならないことがたくさんあり、そのノウハウが無いと安定運営は非常に難しいです。

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開園の判断基準

●判断基準3つのポイント  を詳しく解説しております。ぜひ併せてお読みください。

過去の当社ブログでもお伝えしているとおり、やり方を誤ると後悔することにもなりかねません。

(2)適正な保育士配置を維持することが難しい
【理由・解説】
保育を提供する上で、国が定める保育士配置基準があります。
その基準を満たしつつ、収支のバランスや保育士の働き方のニーズも踏まえた上で適正な配置をしていかなければなりません。
自院・自社だけで適正配置を担保できるのか検討する必要があります。

委託のメリット・デメリット

続いて、委託のメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット

(1)自院・自社内での専門的な知識やノウハウは不要
【理由・解説】
前述したとおり、箱のみ自前で用意をし、それ以外の運営業務全般は、専門知識やノウハウを持っている保育園運営会社が行います。
そのため、自院・自社内で保育運営の専門家を雇用したり、担当者が一から勉強したりする必要はありません。

(2)適正な保育士配置を維持することができる
【理由・解説】
保育園運営会社は、適正な保育士配置基準を見極めながら、保育士採用やシフト作成を行っています。
また、全国展開しているような大手や、複数の園を運営している運営会社であれば、近隣や同じ地域に複数の系列園、姉妹園を持っていることもあります。

それら近隣園、姉妹園とお互いに協力しながら応援(ヘルプ勤務)ができる体制が整っているので、常に適正な保育士配置での園運営が可能です。

(3)運営に関するアドバイスや、満足度向上につながる提案を受けることができる
【理由・解説】
しっかりとした実績があり、安定運営を継続している運営会社であれば、さまざまな知識やノウハウが蓄積されています。
各園で行われている良い取り組みや情報の共有、それらを踏まえた保護者の満足度向上につながる提案を受け、園運営に活かすことができます。

(4)自院・自社の本業に専念できる
【理由・解説】
上記(1)~(3)のことから、専門外のことに頭を悩まされることなく、本業に専念できるので、大きな費用対効果を得ることが期待できます。
 

デメリット

(1)人件費が高い(ことが多い)

【理由・解説】
前述のとおり、委託にすると保育園運営の大部分を運営会社が行うので、委託費用がかかります。
内訳としては主に、保育職員の人件費や本部運営に関する費用等があります。
委託費用の算出方法も、園児定員による固定制やお預かり数による変動制など、運営会社によってまちまちなので、比較検討が必要です。

 

(2)知識やノウハウを自院・自社に蓄積させることができない

【理由・解説】
運営全般を一括で運営会社に任せているため、保育園運営に関する知識やノウハウを自院・自社で蓄積させることは難しいでしょう。

 

(3)保育士に対して直接指示ができない

【理由・解説】
前述のとおり、委託の場合は保育園運営会社に雇用されている保育士が保育業務を行います。
そのため、指揮命令権は原則として運営会社にあるので、何かあった場合でも直接職員に対してではなく、運営会社の本部・本社の担当者に伝える必要があります。
本部・本社担当者と保育士とが良好な関係性が築けているかどうかも、非常に大事なポイントです。

 

(4)複数ある保育園運営会社の選別が難しい

【理由・解説】
保育園運営会社は全国に複数存在します。
全国展開、複数展開している大手企業、地元密着の企業、また本業がほかにありながら片手間で保育園運営を行っている企業などさまざまです。
各運営会社の保育理念や経営理念、運営体制、フォロー体制などを比較検討した上で選定することが必要になってきます。

直営・委託のメリット・デメリット一覧

  直営 委託
メリット
  1. 人件費を抑えらることが多い
  2. 知識やノウハウを自院・自社に蓄積させることができる
  3. 保育士などの職員に対して直接指示ができる
  1. 保育園運営の大部分を運営会社に任せることができる
  2. 適正な職員配置を維持することができる
  3. 運営に関するアドバイスや、満足度向上につながる提案を受けることができる
  4. 自院・自社の本業に専念できる
デメリット
  1. 保育業界の最新情報の収集や職員指導など、手間のかかることが多い
  2. 適正な保育士配置を維持することが難しい
  1. 委託費がかかる
  2. 知識やノウハウを自院・自社に蓄積させることができない
  3. 保育士に対して直接指示ができない
  4. 複数ある保育園運営会社の選別が難しい

直営・委託それぞれのメリット・デメリットを表にまとめると上記のとおりです。
ぜひ参考にしてみてください。

委託するべきか直営でよいか、判断に迷ったらプロに相談

「3つの制度のうち、結局どの制度で保育園を開園すればよいか分からない」
「自社の場合、どのような保育園を作ればいいのだろう……」

という方は保育園運営を専門に行っている会社に相談してみましょう。
保育園運営に関わる会社・サービスは多く存在しますが、これから保育園の新設を検討されている方は是非キッズコーポレーションへご相談ください!

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保育園の運営方法についてもっと知りたい方へ

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