保育園の運営に重要!衛生管理の視点から見る保護者が選びたくなる保育園作り
2024/09/06 #開園後の業務

保育園の運営に重要!衛生管理の視点から見る保護者が選びたくなる保育園作り

保育園は、子どもたちが一日を過ごす場所です。やはり、清潔で安全な保育園が保護者に選ばれます。
衛生管理を徹底し、信頼感を与えることで、選ばれる保育園を目指しましょう!

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保育園運営における衛生管理の重要性

幼児期は免疫力がまだ十分に発達していないため、感染症にかかりやすく、衛生管理の乏しい保育園では健康リスクが高まります。
もちろん、保育園内で感染症が発生すれば、蔓延するリスクも高くなります。
適切な衛生管理を行うことで、「子どもたちの健康を守る」という意識が大切です。

保育園の評判や信頼性に影響を与える

衛生面で不備があると、保護者から不安の声が上がり、口コミなどで悪い評判がすぐに広がります。
逆に、衛生管理が行き届いていればその保育園の信頼性は高まり、多くの保護者から選ばれる保育園となります。
衛生管理は当たり前だからこそ、保育園の将来を左右する重要な要素になります。

保護者に安心感を与える

見学や発表会の時などに、清掃が行き届いていることや衛生管理に真摯に取り組んでいる様子が保護者の目に入ることで、より安心して子どもを預けることができます。
安心感は信頼感に繋がり、兄弟姉妹の入園にも影響を与えます。

保育園のブランド価値を高める

衛生管理は、単に子どもたちの健康を守るための手段や信頼獲得・園児募集の効果だけでなく、
保育園そのものの価値を高めるブランドとしての効果を発揮します。
ブランド価値を高めることで、地域全体からの支持を得ることにも繋がります。
末永く保育園を発展させるためにも、定期的な衛生管理の見直しや改善を行い、常に最高の環境を提供する努力を怠らないようにしましょう。

衛生管理基準と実施方法

保育園では、以下のような衛生管理基準を遵守する必要があります。
(1)厚生労働省等からの衛生管理の手引き
「保育所における感染症対策ガイドライン」
「保育所における食事の提供ガイドライン」
「大量調理施設衛生管理マニュアル」
「大規模食中毒対策等について」
「HACCPについて」
「児童福祉施設における食事の提供ガイド」

(2)各都道府県の衛生管理に関する条例
園での衛生管理を実施するためには、具体的な手順等を示した園独自の衛生管理マニュアルの作成も必要です。
マニュアル内には、定期的な清掃・消毒として、ぬいぐるみを週1回洗濯(汚れた時は都度洗う)する等、定期的におもちゃをきれいにするルールを定めておきましょう。また、清掃の手順も定め、次亜塩素酸ナトリウム溶液などの認可された消毒剤を使用し、汚れた場所を徹底的に拭き取ることも必要です。
手洗いにおいても、流水と石鹸を使って30秒以上丁寧に行うこと等、手指衛生の徹底するための具体的方法も記載しておきましょう。

衛生管理に関する法的基準

保育所における衛生管理については、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準(昭和23年厚生省令第63号)第10条」に示されています。ここでは、保育室や遊戯室、便所などの施設内の衛生的環境を常に適切に維持することが義務付けられています。
例えば、日常の清掃や消毒、衛生設備の基準として、手洗い設備、消毒設備、清掃用具などの設置義務が定められています。

「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=82069000&dataType=0&pageNo=1

また、「食品衛生法(昭和22年法律第233号)」では、調理室の構造設備や従事者の衛生管理について規定があります。
児童福祉施設でも、調理室の衛生管理は食品衛生法に準拠する必要があります。調理室は適切な換気や排水設備を備え、調理従事者は毎年健康診断と検便を受けることが義務付けられています。
例えば、調理従事者の健康管理、施設の衛生的な構造設備や、加熱調理の徹底、汚染防止など、さまざまな規定があります。

「食品衛生法」
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=78330000&dataType=0&pageNo=1

衛生管理のための施設や設備の整備

衛生管理を徹底するためには、適切な施設や設備の整備が不可欠です。
保育室には十分な換気設備や消毒設備が必要です。
清掃がしやすい床材や抗菌性のある家具、適切な換気システムなど、物理的な環境整備が重要になります。

また、トイレや洗面所は清潔に保つことができような導線とし、手洗い場所も充実させる必要があります。
手洗いや消毒のための専用設備の設置も欠かせません。子どもたちが自ら進んで手洗いできるように、使いやすいサイズ感の洗面台や、消毒液ディスペンサーを設置することも有効です。
さらに、おむつ交換スペースを設けることや、洗濯設備を整えることも、衛生面で重要な役割を果たします。

調理室は、食中毒予防、アレルギー対応、交差汚染防止のためにも特に衛生的な環境を整える必要があります。
適切な手洗い、調理器具の消毒、食材の適切な保管と取り扱いと共に、腸内検査を実施していない人は立ち入れないようにする等、衛生的な調理が行えるように設計しましょう。

スタッフ教育と衛生管理の徹底

施設や設備が整っていても、スタッフの意識や知識が伴わなければ、適切な衛生管理は実現できません。
保育園ではスタッフ一人ひとりが衛生管理の重要性を理解し、具体的な手順を実践できるよう、教育や研修を行う必要があります。
マニュアルを整備するだけでなく、日々の保育や研修等から衛生管理に関する知識と技能を習得し、日頃から徹底することで保育園全体の意識を向上させましょう。

衛生管理チェックリストの活用

チェックリストを用いることで、日々の衛生管理作業が漏れなく確実に実施されているかを確認できます。
例えば、手洗い、消毒、清掃の各項目をリスト化し、定期的にチェックを行うことで、
どの部分が改善すべきかを明確にすることができます。
チェックリストは、衛生管理の一貫性を保ち、全スタッフが同じ基準で作業を行うためのツールとして非常に有効です。

衛生管理の取組を保護者にPR

保育園の衛生管理に対する取り組みを保護者にPRすることも重要です。
園内の様子を写真や動画で見せるなどして、視覚的に分かりやすく伝えることがおすすめです。
こうした積極的な情報発信により、保護者の不安が払拭し、園への信頼を高めることができるでしょう。

保護者にとって衛生管理は重要視ポイント

特に小さな子どもを持つ保護者にとって、衛生管理は子どもの健康や安全に直結するため、大きな関心事です。
清潔で衛生的な環境は、基本条件であると同時に、保護者が安心して子どもを預けられるかの判断基準となります。
衛生管理は当たり前と考えている方もいるかもしれませんが、当たり前だからこそ非常に重要なポイントになります。

衛生管理の情報を公開

園だよりや保護者の方との日々のコミュニケーションだけでなく、保育園のホームページやSNSを活用して、衛生管理に関する詳細な情報を発信することも効果的です。
写真や動画を使って実際の清掃風景や衛生管理の手順を見せることで、保護者に具体的な取り組みを視覚的に伝えることができます。また、これから入園を検討している保護者へのアピールにもなります。
透明性を高めることで、さらに保護者の信頼感を向上させましょう。

衛生管理を日頃から心がけて安心の保育園作りに

大事なことは、一過性の取り組みではなく、日頃から心がけて行うということです。
スタッフ一人ひとりが、常に衛生面を意識し、基本的な作業手順を守るよう心がけましょう。
加えて、設備の定期的な点検や改修、衛生管理マニュアルの見直しなども欠かせません。
このように、日常の積み重ねが安心の保育園づくりにつながります。
園児の健康を第一に考え、安心して過ごせる環境づくりを意識していきましょう。

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保育園イメージイラスト 保育園イメージイラスト

保育園の運営方法についてもっと知りたい方へ

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