保育園と設置者の災害時の連携〜子ども達の安全を確保するための対応策〜
2024/05/07 #開園後の業務

保育園と設置者の災害時の連携〜子ども達の安全を確保するための対応策〜

保育士には災害が発生した際に子ども達を安全に避難させ、大切な命を守り抜かなければなりません。そのために設置者と普段から連携しさまざまな事前準備を行っておきましょう。

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はじめに

日頃から避難訓練等で災害時の対応に慣れておくことで、実際に災害が起こった際もスムーズに行動することができます。事前の準備と訓練で慣れておくことがとても重要となります。

避難場所と避難方法の計画

市区町村長により、洪水、高潮、内水氾濫、崖崩れ・土石流・地滑り、地震、火山、津波、大規模な火事等の災害種別ごとに指定緊急避難場所が指定されています。事前に行政へ避難場所を確認し避難経路を決めましょう。

また、災害や非常時の種類によって避難経路、避難方法や必要な道具に違いがあるため、想定する災害や非常時を明確にした上でそれぞれで計画を立て、避難訓練を実施することも重要です。
消防法では保育園や幼稚園は特定防火対象物という施設として規制され、法律で年2回以上の避難訓練の実施が義務付けられています。ですが、さまざまな災害を想定し、計画に基づいて月1回は避難訓練を実施できるとよいでしょう。

非常食の備蓄と供給

園での避難生活も想定して最低でも3日分、可能であれば1週間分の備蓄が必要といわれています。
忘れがちな離乳食や食物アレルギー対応食、食事の際に使用する紙皿やプラスチックスプーンなどの食器・食具も準備が必要です。
園児分のほかに職員分も合わせて準備をしておき、使用期限、消費期限を定期的にチェックするようにしましょう。
備蓄の供給が必要となった場合に、職員はどこから、何を、いくつ取り出せばよいのか誰でもわかるように職員間の認識合わせはしっかり行いましょう。

コミュニケーションと情報共有の重要性

作成した避難計画は設置者にも共有し、双方で認識合わせを行うようにしましょう。
避難訓練の際は可能であれば設置者にも同席いただき、有事の際にどのようにどこに避難しているかを把握いただいておくと安心です。
また、各家庭との連絡手段も確保する必要があります。メールでのお知らせ配信システムやアプリ、掲示板など事前に災害時の連絡手段を決めて、保護者、設置者に共有しておきましょう。

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